九州の醤油は南に行くほど甘くなる??

みなさんは九州の醤油は南に行けば行くほど甘いということをご存じでしょうか?
最近ではテレビでも良く取り上げられることがあるので有名かもしれませんが、その理由まではご存じでない方も多いと思います。

今回はそんな九州の醤油の甘さについてご紹介していきます。

そもそも九州の醤油は甘い!

実は九州の醤油は全国的に見てもそもそも甘いんです。
実際に博多に行ったときに使った醤油も本州のものと比べて甘かったです。

この理由の一つとしては、九州には長崎の出島があったことが関係しています。
日本が鎖国をしていた時代、長崎の出島で貿易が行われていたことは小学校でも習うのでみなさんもご存じだと思います。
このときにオランダから砂糖を輸入していたため、他の地区に比べて砂糖が手に入りやすかったそうです。
これによって砂糖を使った料理や甘い醤油が九州では親しまれるようになったそうです。

また沖縄が近いこともあり、そちらからも砂糖を手に入れられたというのも、砂糖の入手が容易だった要因のひとつのようです。

なぜ南に行くほど甘いのか?

では九州の中でも南に行くほど醤油が甘くなっていくのはなぜでしょうか?
諸説あるようですが、気候と関係しているという説があります。

南に行くほど気温は高くなります。そうすると自然と汗をかきやすくなりますよね。
そうすると体は失った糖分を補給するために、甘みを求めます。
なので汗をかきやすい暖かい地区では醤油に限らず甘いものが好まれる傾向にあるようです。

汗が出たら必要なのは円分だけでは?と思われる方も多いかもしれませんが、身体の水分に近い経口補水液を作るときにも砂糖を入れます。
ちなみに経口補水液は水1Lに対して砂糖40g、塩3gなので圧倒的に砂糖が多いんです。
ということは汗をかいたときには塩分だけでなく多くの糖分も必要ということなんですね。
これが南に行くほど醤油が甘くなる理由の一つと言われています。

まとめ

醤油が甘い理由には立地や歴史、気候など様々なことが関係していました。
最初はびっくりするかもしれないですが、甘い醤油はこれはこれでおいしいですよ。

ちなみに私の友人は九州の旦那さんと結婚して今は鹿児島に住んでいますが、めちゃくちゃ醤油が甘いと連絡があったので南に行けば行くほど甘いのは本当みたいです。
みなさんも九州に行く機会があったら、醤油の甘さにも注目してみてください。