やる気はやらなきゃ一生出てこない!?「作業興奮」 【心理学】

2020年9月6日

「やる気が起きたらやろ」

いろんなことに対してこんな風に思っている方も多いと思います。
でも、もしかしたらそれだとやる気は一生起きないかもしれません。

今回はそんな「作業興奮」についてご紹介します。

作業興奮とは

「作業興奮」とはドイツの医学者、心理学者のエミール・クレペリンリン(Emil Kraepelin)が提唱した心理学の効果です。

内容はざっくり言うと「やる気はやり始めたら出てくる」というものです。

そうなんです
「やる気が出る→やる」ではなく「やる→やる気が出る」なんです。

内容としてはこれがすべてですが、やり始めないとやる気が出ないんです。
やる気が先に出てほしいものですが、人間上手いこと出来ていないんですね。

ちょっとのつもりで始めた掃除が気づいたら1,2時間経っていたというのも、実はこの効果が影響しているんですよ。

作業興奮の脳への作用

それではちょっとだけ詳しくお話をします。
作業興奮では脳でどのようなことが起こっているのでしょうか。

まず人間は何か作業をする(手足、脳を使う)と脳の側坐核という部分が刺激されます。
この側坐核は刺激を受けるとドーパミンを分泌する働きがあります。

ドーパミンは脳内麻薬とも呼ばれることもある神経伝達物質で、幸福感や快楽を感じる、意欲が出てくるなど様々な効果があります。
そういえば私の昔の上司も心理学についていろいろ勉強されていて、飲むと毎回ドーパミンの話を熱く語ってました。

このように、作業をすることによってドーパミンが分泌されてやる気が出るという流れになっているんです。
なので逆に何もしないとドーパミンが分泌されないので、やる気はいつまでたっても出てこないんですね。

まとめ

ということで簡単ではありますが「作業興奮」についてご紹介していきました。
とりあえず「つべこべ言う前にやってみろ!」ということですね。

「自分はやる気が出ない人間だから…」と思っている人も、あなたがやる気が出にくいわけではなく、やらないからやる気が出ないのかもしれません。

慎重さや機を待つのも重要ですが、まずはやってみた方がうまくいくかもしれませんよ?