「超ド級」の由来を知ってますか?

2020年9月6日

みなさん「超ド級」って使ってますか?
一般的には「超ド級の新人」とか「超ド級のハンバーガー」のような使い方をされてますよね。

他の表現がたくさん出てきたこともあり昔よりは聞かなくなりましたが、それでもほとんどの人が知ってると思います。

実はこれ、単に「超」の後ろになんかついているだけではなく、ちゃんと由来があるんです。
今回はそんな「超ド級」についてご紹介します。

ドはドレッドノートのド

早速本題ですが、超ド級の「ド」は「ドレッドノート’(Dreadnoughts)」の頭文字です。
以上です。


と、このままではドレッドノートって何なのかわからない方がたくさんいらっしゃると思うので簡単にご説明します。

ドレッドノートとはイギリスの戦艦の名前です。
ドレッドノートはそれまでの戦艦と比べはるかに大きい戦艦でした。
大きいというのは戦艦のサイズもあるのですが、それよりも搭載している主砲(武装)のサイズが大きかったのです。
ここからドレッドノートという言葉は「格段に大きい」という意味合いを持つようになります。

ですがその後このドレッドノート級を超えるさらに大きな主砲を搭載したオライオン級戦艦というものが出てきます。
これはドレッドノート級を超える「超ドレッドノート級」、これを短くして「超ド級」と呼ばれるようになったのです。


ちなみにドレッドノート級よりも大きいので「Super Dreadnoughts(スーパードレッドノート)」と呼ばれていたことから、日本では「超弩級戦艦」ちょうどきゅうせんかんという言葉もあります。
なので「ド」は漢字にすると「弩」になります。

今までとても大きいと言われていたものよりもさらにに大きいものが出てきたので、めちゃくちゃ大きいという意味でついたんですね。

実際どのくらい大きかったの?

超弩級戦艦の砲がどのくらい大きかったのか、他の日本の船とも比べて数値で見てみましょう。

雪風(駆逐艦) :12.7cm
球磨(軽巡洋艦):14cm
高雄(重巡洋艦):20cm
ドレッドノート級戦艦:30.5cm
超弩級戦艦   :34.3cm

金剛(戦艦)  :35.6cm
大和(戦艦)  :46cm

確かに超ド級こと超弩級戦艦の方が若干大きいです。
ただ、意外と日本の戦艦もでかい主砲を積んでいたんですね。

まあ大和に関しては燃料を食いすぎて当時十分に動かすこともできなかったため、「大和ホテル」とも言われていたので、実用的なサイズではかなり大きかったのではないでしょうか。

まとめ

「超ド級」ってちゃんと意味があったのは意外だったのではないでしょうか?

今度から使った後に
「実は超ド級のドはドレッドノートのドでね、ドレッドノートというのは今まであった戦艦よりも大きい戦艦で、それよりもさらに大きい戦艦なんで超がついてるんだよ。あ、でも大きいって言っても単なる戦艦の大きさじゃなくて、主砲の…」
ってすごい熱量で解説してみてはいかがでしょうか。

確実に引かれると思いますが、勇気のある方はぜひ。