「食い下がる」ってどういう状況?なぜ「下がる」?

私は昔から疑問に思っていたことがあるのですが、「食い下がる」ってどういうこと由来で出来た言葉なんでしょうか?
意味としてはおそらく正しくは知っていたのですが、なんといっても「下がる」って書いてあるのに意味的には下がってない気がするんですよね。

ということで今回は「食い下がる」についてご紹介します。

意味

「食い下がる」は「粘り強く立ち向かう」という意味の言葉です。

例えば「その記者は政治家に食い下がって質問した」というと「記者が政治家からどいうしても聞き出したいことがあって、粘り強く質問し続けた」という意味になります。

なぜ「下がる」?

冒頭でも書きましたが「粘り強く立ち向かう」という意味に対して「下がる」という言葉って真逆な気がしませんか?
これは私の関知外だったのですが、「下がる」を「引き下がる」という意味のように誤ってとらえてしまっているためでした。

実は食い下がるの「下がる」は「ぶら下がる」というような意味合いで使われています。
なので「食い下がる」は「食いついてぶら下がる」という状況です。

イメージで言うとこんな感じですね。
食いついてはなれない、これは確かに粘り強く立ち向かっているような感じしますよね。

食い下がる?食い下がらない?

下がるのイメージが正しく伝わっていないのかもしれませんが、食い下がるは「食い下がらない」と誤用されることがあります。
実際には食い下がると同じ意味で使いたいようですが、「引き下がらない」とごっちゃになっちゃっているようです。

正しくは「食い下がる」なので、こっちを使ってくださいね。

まとめ

今回は長年私が疑問だった「食い下がる」って下がってなくない?ということについてまとめてみました。
正しい状況を絵で描いてみると、確かに食い下がるって粘り強く立ち向かっている感じしますよね。
みなさんも食い下がる機会があれば、お肉にぶら下がるライオンをイメージしてみてください。