「コペルニクス的転回」の由来を知ってますか?? 【理系雑学】

2020年9月6日

私が思う頭良さそうに聞こえる言葉の上位の一つとして「コペルニクス的転回 (Kopernikanische Wende)」があります。

特に外国の人が言ってるとすごい頭良さそうに聞こえるのは私だけでしょうか?
今回はこのコペルニクス的転回の意味と由来をご紹介していきます。

コペルニクス的転回とは

そもそもコペルニクス的転回という言葉自体をご存じでしょうか?
響き的にかっこいいからか、結構使われているのを私は見かけます。

意味としては、物事の考え方が180度変化してしまうような発想の転換のことを言います。

カント哲学の立場を表すために用いられた言葉らしいです。詳しくは諸説あるみたいですが。

コペルニクスとは

コペルニクスとは人名です。
本名はニコラウス・コペルニクス(Nicolaus Copernicus)、ポーランドの天文学者です。
年代的には1400年代後半から1500年代前半に活躍された方です。

有名な活躍としては、ヨーロッパで「天動説」が信じられている時代に「地動説」を初めて科学的に検証しました。

「天動説」と「地動説」は天体の公転、動きに関する二つの説です。
「天動説」は、すべての天体が地球を中心に公転しているという説。
「地動説」は、地球は他の惑星とともに太陽の周りを自転しながら公転しているという説。


現在では地動説が正しいと一般的にも知られていますが、昔は地動説が正しいとされていました。
ガリレオの「それでも地球は回っている」という言葉も地動説が正しいことを最後の最後まで訴えた言葉ですが、それよりも昔にコペルニクスは地動説が正しいと唱えています。


ちなみに上の画像は「いらすとや」からもらってきたのですが、「コペルニクスの似顔絵のイラスト」というものでした。
意外と需要あるんですね。笑

「コペルニクス的転回」の由来

コペルニクス的転回の由来も前述の天動説と地動説が関係しています。

地動説が正しいというのは、もともと常識として信じられていた天動説が間違っていたということです。
このような天動説から地動説の転換に例えて、哲学者のカントがこの言葉を使ったらしいです。(諸説あります。)

カントがコペルニクス的転回として扱ったのは、「認知が対象より先に存在する」と考えられてきたが「対象が認知より先に存在する」という方が正しい、と説明をするときに使ったそうです。

認知がどうこうというのは「純粋理性批判」というものの内容らしいですが、難しいので詳細が気になる方は調べてみてください。

まとめ

難しいところまで理解するのは大変だと思いますが、「コペルニクス的転回」の意味とざっくりとした由来は知っていただけたでしょうか?

さらっと使えたら頭良さそうに見えると思います。
使い時を間違えると変な目で見られるかもしれませんので、くれぐれも自己責任で使ってくださいね。