ただひたすらに素直 松下幸之助「素直な心になるために」【本・感想】

2020年3月26日

みなさん、素直な心をお持ちですか?素直70%食欲27%亜鉛3%のべーやんです。
今回は素直な心を見直すきかっけになるようなこの本をご紹介いたします。

松下幸之助さんの「素直な心になるために」です。シンプルですが人としての根本にかかわるそんな内容です。

こんな人におすすめ

・経営の神様、松下幸之助さんの考え方が知りたい人
・素直な人間になりたい人
・テクニックでなく人間性を磨きたい人

内容

松下幸之助さんについてはみなさんご存じの通り、パナソニックの創業者の方で経営の神様とも呼ばれた方です。

この本の冒頭に、松下幸之助さんは常日頃から素直な心を大切にしており、素直な心とは何か、どのようにすれば身につくかをまとめたのがこの本、と書かれています。
素直な心について各章にそれぞれ十カ条で示されています。

・素直な心の内容十カ条
・素直な心の効用十カ条
・素直な心のない場合の弊害十カ条
・素直な心を養うための実践十カ条

それぞれ一カ条につき4ページくらいで紹介されています。例えば素直な心の内容十カ条では「耳を傾ける」「寛容」などわかりやすくまとめられています。
内容も特別難しいことではなく、「お互いの違いを認めて尊重しあいましょう」だったり「いろいろなことから素直に学びましょう」といった一見当たり前のことが歴史上の人物の例などとともに紹介されています。

そう、内容は当たり前で簡単なのです。ただそれをすべて実践できるかは別なのです。
この本を読んですぐに素直な心になれるなんてことはないでしょうが、どのようなことが素直な心につながるか、どのような心を目指すべきか、それを意識することが大切だと感じました。
松下幸之助さん自身もこの本を読み直し、素直な心になる参考にしたいと書かれています。

少し本の内容とずれてしまうかもしれませんが、とても印象に残ったのは「お互い人間」という言葉が何度も出てくることです。普通なら「私たち」と書きそうなところがほぼすべて「お互い人間は・・・」といった風に書いてあるのです。これは一人ひとりを平等な人間として扱い、自分もまだまだ完ぺきではないのでお互いにがんばりましょう、というような松下幸之助さんの謙虚なお人柄が出ているような気がしました。

まとめ

自己啓発本に多いテクニックを学ぶ本とは違った、もっと根本の人間性を磨くための本でした。松下幸之助さんの人間性が素晴らしすぎて100%実践をするのは難しいと感じるところも多かったですが、素直な心になるための努力を継続することが大切だと思いました。
本棚に置いておいて、定期的に素直な心を持てているかの参考書にしたくなるような本です。
松下幸之助さんを知るための一冊としてもおすすめです。


文庫版が出ているのでこっちがおすすめです。