「カリカリ梅」は「梅干し」じゃない!? 2つの違いを徹底解説

2020年9月6日

最近若者の梅干しの離れが加速しているという記事を読みました。
なんと世帯主が29歳以下の世帯では梅干しへの年間支出額が20年間で半減しているそうです。

「いや私若者だけどカリカリ梅めっちゃ食べるもの、人間だもの」
by わかもを

みたいな相田節を出されて主張される方もいらっしゃるかもしれませんが、実はカリカリ梅は梅干しではないのをご存じでしたか?

今回はそんな「カリカリ梅」と「梅干し」の違いをご紹介します。

カリカリ梅は干してない!?

当然ですが作り方がいろいろ違います。

まずは使う梅の状態の違いです。
梅干しは熟した梅を使用します。私の実家も梅干をつけてましたが、いい香りがする熟した梅を使ってましたね。
一方カリカリ梅はまだ青い梅を使います。青い時の梅田からカリカリになるんですかね。

次に漬けるものの違いです。
梅干しは塩につけます。色を出したりするためにしそを使う場合もあります。(こっちの方がスタンダードかも?)

カリカリ梅の場合は、塩とともに卵の殻を一緒に漬けます。
梅に含まれている「ペクチン」という成分が酸と反応することで梅を柔らかくします。
ですが、卵の殻のカルシウムが酸と反応して「ペクチン酸カルシウム」になることで梅が柔らかくなるのを防ぐのです。
食品会社ではカルシウムなどを入れた特別な液で漬けることで、卵の殻の代用をしているようです。

最後に違いは梅干しは干しますが、カリカリ梅は干しません。
カリカリ梅がカリカリ梅干しでない理由はここにあります。

栄養の違いは?

味の違いについて書いてもどっちも酸っぱいですし、そもそも両方食べたことがある人が大多数だと思いますので、栄養について比較していきます。

結論から申し上げますと、ほとんど違わないそうです。
カルシウムが若干違う?乳化カルシウム?そんなくらいしか違わないらしいですよ。

ちなみに梅干しもカリカリ梅も健康にとても良い食べ物です。
よく言われる疲労回復や食欲増進以外に血液をサラサラにする効果や美肌効果まであるらしいです。
老若男女問わず人類の強い味方ですね。

まとめ

みなさんはカリカリ梅と梅干しの違いはご存じでしたか?
タイトルに「徹底解説」って書いたわりに徹底ってほどじゃ無くね?って声が聞こえてくる気もしますが、聞かないふりしときます。

若者の梅干し離れが進んでいるとご紹介しましたが、とても体にいい食べものなので、梅干しでもカリカリ梅でもどっちでもいいのでぜひ食べてほしいです。