壊れたままはよろしくない「割れ窓理論」って知ってる?

「割れ窓理論」というなんとなく不穏な響きの理論をご存じでしょうか?
今回は現在では様々なところに適用され治安維持に役立っている「割れ窓理論」についてご紹介します。

割れ窓理論とは

割れ窓理論とは「窓ガラス1枚が割られているのをそのままにしておくとさらに他の窓ガラスも割られ、最終的には建物だけでなく街全体が荒廃してしまう」という理論です。
これはアメリカの犯罪学者ジョージ・ケリングが提唱した環境犯罪学の理論です。

「窓ガラス」というのは一部の例で、軽微な犯罪をそのままにしておくとより大きな犯罪につながってしまうため、軽微な犯罪をちゃんと取り締まることで犯罪が減らせるという使い方がされています。

実際の例

割れ窓理論は実際に様々な場所で犯罪を減らすために適用されています。
代表的なものだと当初治安が悪かったニューヨークで1994年から割れ窓理論を適用し、現在ではニューヨークの治安回復につながったという例があります。

日本においても落書きを消すなどをすることによって治安をよくする活動が行われています。

名前のバリエーション

日本語では「割れ窓理論」が使われるのが一般的ですが、「壊れ窓理論」「壊れ窓論」などとも呼ばれることがあるようです。
また英語では「Broken Windows Theory」という名前なので、日本語でもそのまま「ブロークンウィンドウ理論」とも呼ばれています。

まとめ

「割れ窓理論」は実際に適用され効果が出ている実用的な理論です。
身近なところでも使われているので、気になる方は調べてみても面白いかもしれません。