「Number(ナンバー)」の略はなぜ「No.」なのか?

ナンバーの略として「No.」という書き方をよく見かけると思います。
あまりにあたり前のように使われすぎて私は疑問に思ったことがなかったのですが、ナンバーって英語で書くとNumberで「o」が入っていないんです。
じゃあこの「o」ってどこから出てきたのかみなさんはご存じですか?

今回はなぜナンバーを略すと「No.」になるかをご紹介します。

Numberの略じゃない?

実は「No.」は「Number」の略ではありません。
「No.」はラテン語で「数字、番号」の意味を持つ「Numero」の略です。
ちなみに読み方は「ヌメロ」です。

Numero」の最初と最後の文字を取って「No.」になっているんですね。
確かに「n」も「o」も入っていますが、単語の最初と最後だけを残す省略の仕方ってちょっと珍しい気もします。

「Numero」は意外と多くの国で使われる言葉?

先ほど「Numero」はラテン語という風にご紹介しましたが、実は他にもほぼ同じ言葉がある言語があります。

まずは全く同じ「Numero」があるのがイタリア語です。
次にフランス語では「e」の上にチョンを付けて「Numéro」という言葉があります。
同じく上にチョンがついているのがスペイン語で「Número」です。

私はそもそも英語の「Number」以外知らなかったのですが、若干の違いはありつつも「Numero」を使っている言語ってたくさんあるんですね。

でも「No.」の読みは「ナンバー」

「No.」は「Numero」の略ということですが、英語圏では読み方は「ナンバー」なんです。
これまた面白いですよね。

私のアメリカ人の知り合いに確認しましたが、そもそもアメリカでも日本と同じく「No.」が「Numero」の略だと知らない方も多いんじゃないかと言っていました。

「.」はあってもなくてもOK

余談ですが「No.」のうしろについている「.(ピリオド)」はあってもなくてもOKです。

「.」は省略の意味で使われます。
例えば「Mr.(Mister)」とか「etc.(et cetera)」のような感じです。

ですがピリオドの代わりにスペースを入れて使うこともあります。
例えば「ナンバー1」の場合「No.1」と「No 1」のどちらもOKなんです。

まとめ

普段何も気にせず使っていることが多い「No.」ですが、そもそも「Number」じゃないのは驚きでした。
でもそれを知ると逆に「No.」ってかいて「ナンバー」って読むのは不思議ですよね。