Honda創業者本田宗一郎さんのものづくりへの情熱が詰まった本 「会社のために働くな」 【本・感想】

こないだ髪を切りに行ったときに美容師さんに「声どうされたんですか?風邪気味ですか?」って言われたので「地声がガラガラなんです」と正直に答えたらめちゃくちゃ気を使われたべーやんです。美容師さんのフォローが必死すぎてネタにして笑いも取れませんでした。

以前から一技術者として本田宗一郎さんの本を一度読んでみたいと思っており、その中でも気になっていた「会社のために働くな」を読んだのでご紹介します。

こんな人におすすめ

・ものづくりへの情熱のある人
・人生を楽しむための働き方を考えたい人
・Hondaの創業者の本田宗一郎さんのことを知りたい人

本田宗一郎さんとは

ご存じない方の方が少ないとは思いますが、本田宗一郎さんは今の本田技研工業(いわゆるHonda)の創業者です。相棒と言われている藤沢武夫さんと二人でHondaを現在のような大きな企業に育て上げました。この本を読むとよくわかるのですが、とことん機械いじりやものづくりが大好きな人で、その情熱は幼いころから、17歳で東京の自動車修理工場のデッチ小僧になったとき、社長、会長になったときまで一貫しています。好きこそものの上手なれという言葉がしっくりくる方です。
ちなみに私のHondaのイメージはスーパーカブでした。(完全に水曜どうでしょうの影響です)

構成・内容

この本は2008年にPHP研究所から刊行された「ざっくばらん」をもとにまとめられたものです。構成としては1,2ページに1テーマという感じで空き時間でさらっと読むことができます。仕事やものづくりに関しての考え方や、実際にHondaであった事例に対しての対応などが書いてあります。

本田宗一郎さんのものづくりへの情熱

とにかく本田宗一郎さんはものづくりへの思いが熱い方です。車やバイクを設計、デザイン、組み立てととにかく何でも自分でやっちゃう方なのです。しかもそれはどこかで勉強したのではなくすべて独学です。ほんとに好きこそもののという感じですね。
また製品に対するこだわりも強く、例えば「誇りあるものは伝統でも工場の大きさでもない、品物自体である。」や「自動車なんてよいものを出していれば、宣伝しなくてもいい」(それぞれ意訳)などからもそのこだわりを感じられます。

会社のために働くな

題名にもなっている「会社のために働くな」ですが、本田宗一郎さんはこのように書かれています。

会社のために働くな、自分の生活をエンジョイするために働きにこい、それで一生懸命やることで会社ともどもいいといっている。

会社のために働くな 本田宗一郎

ここだけを読むと今のピクサーではないですが、めちゃくちゃ昔から働き方に理解があるというか、いかにもクリエイティブな考え方だなと思います。ですがこの文章の前後に

僕にわからないのは、企業というのは、営利を目的にするのか、公益面に奉仕するだけのものなのか、その辺のケジメが全然ついていないということである。(中略)
どうして、自己保身なら自己保身で、それをはっきり打ち出す勇気がないのだろうか。(中略)
やはり人間は自己保身より一歩も出ていない。戦前の滅私奉公は嫌いだ。

会社のために働くな 本田宗一郎

と書かれています。ここを合わせて読むと無駄な建て前などお構いなしの、凄くハッキリし分の考えをお持ちの方だなと印象が変わります。
帯などで一部だけ取り上げられている文と、全文を読むのでは印象が変わってくることもあるなと感じました。

やったことないことでもまず決めて実現させる

本田宗一郎さんは凄いというか、なかなか普通の人では難しいようなことをたくさんされてきているのですが、特に私が驚いたのはマン島のオートバイのレースやF1の話です。マン島のレースでは一度も出場したことのないレースに3年以内に優勝すると宣言をしてそれを実現させたり、F1も「やるなら、世界一を目指せ」と号令をかけ、2年目のレースで優勝をしています。
これは保守的では絶対に出せない結果であり、本田宗一郎さんらしいやり方だなと感じました。
F1は一時期遠ざかっていましたが、最近ではレッドブルのチームのエンジンを作っていて、また優勝したりと結果を残しています。これも本田宗一郎さんのDNAが生きているのでしょうね。

まとめ

本を読んでの率直な感想は、ものづくりに対して真摯で、めちゃくちゃ尖った方だなと思いました。でもだからこそいろいろなものを作り上げられてきたんだなと納得できました。ものづくりをされている方や、熱い思いを持っている人には共感や勉強ができるところが多い本だと思います。Honda(本だ)だけに。

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