「狸寝入り」はたぬきの生きる知恵??

みなさん「狸寝入り」してますか?
私は子どものころに眠れず良く狸寝入りをしていましたが、両親のブラックな話とかを聞いてしまって逆に眠れなくなるみたいなことが良くありました。

そんな狸寝入りですが、なんでたぬきなのかご存じでしょうか?
今回はそんな「狸寝入り」についてご紹介します。

意味

意味はみなさんご存じかも知れませんが「眠っていないのに眠っているふりをすること」です。
特に都合が悪い時に寝たふりをすることを指す言葉だそうです。
「空寝(そらね)」とも呼ばれます。

たぬきの習性?

ではなぜ寝たふりをすることに「たぬき」という言葉が入るのでしょうか?
それはたぬきの習性が関係しています。

たぬきは寝たふりというよりも「疑死(ぎし)」つまり「死んだふり」をします。
死んだふりは外敵に襲われたときに動かなくなって死んでしまったように見せかけ、危機を脱しようとする防衛本能のひとつです。
たぬきの場合は急に大きな音がしたりすると動かなくなって死んだふりをします。

たぬきはとても弱い動物で、なぜ現代まで絶滅しないで生き残っているのかが不思議がられるレベルらしいです。
そんな中で生き残るための知恵として死んだふりをしているのかもしれません。

ただたぬきの場合はちなみにビックリして気絶している状態なので、現代では逆に車にひかれてしまったりしているそうです。。。

海外ではきつね?

狸寝入りと同じ意味の言葉は海外でも存在しますが、たぬきではありません。
そもそもたぬきが英語圏にはほぼ生息していないのが理由だと思います。
そして狸寝入りの代わりに英語では「fax sleep」つまり「きつね寝入り」という言葉が使われています。

実は「fox」には「欺く、だます」という意味の動詞としての使い方があります。
きつねは頭が良いだけでなくずる賢いというイメージが海外でもあるそうです。

またきつねも死んだふりをするそうです。
ですが目的は死んだふりをしている間に油断して近づいてきた獲物を狩るためという、たぬきとは逆の目的です。
こういうところもきつねの頭の良さが垣間見えますね。

ちなみに「sham sleep」という言葉もあります。
これは直訳すると「ウソ寝」という意味です。わかりやすいですね。

まとめ

狸寝入りが死んだふりからできた言葉なのは意外だったのではないでしょうか?

たぬき自体もちょっとぬけてる感じがかわいらしいですよね。
今度動物園でたぬき見たときには優しい視線で見たいと思います。