起業ってどうなの?という人に贈る 中田祐治「億を稼ぐ人の考え方」【本・感想】

2021年2月21日

今回ご紹介する本は中田祐治さんの「億を稼ぐ人の考え方」です。

私は普段あまりがっつりお金を前面に出す本は読まないのですが、知り合いに熱くおすすめされたので読んでみました。

こんな人におすすめ

・普段お金の本を読まない人
・企業に興味のある人の(1冊目として)
・サラリーマンや自営業をしていて、選択肢を広げてみたい人

概要

私がこの本を読んで感じたのはロバート・キヨサキさんの本「金持ち父さん 貧乏父さん」と「金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラント」のエッセンシャル版のような印象を持ちました。


ざっくりは以下のことが書かれています。

・国の状態はこんなにやばい(国債、年金)→稼いで自己防衛しましょう
・メンター(師匠)を1人見つけて勉強し、企業しましょう
・キャッシュフローを作り、自由な生活を手に入れるためにはBクワドラント(ビジネスオーナー)を目指しましょう
・「Be-Do-Have」の考え方をしましょう
・本を読みましょう(自己投資にお金をかけましょう)



いかがでしょうか。
ちょっと企業やお金の勉強をしている方であれば一度は聞いたことがあると思います。

この本では上記のことが著者の経験談(成功談)多めに書いてあります。
まったくこういう本を読んだことない人でもわかりやすく、すぐに読み切れるという点では、全体的に軽く触れる内容でいいのかもしれません。


ちなみに約250ページの本ですが、かなりスペースに余裕を持って印刷されているので、2~3時間くらいで読み終わります。

4つの働き方

特にこの本で詳しく説明されているのは、ロバート・キヨサキさん「金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラント」に書かれている4つの働き方についてです。

働き方は以下の4つに分けられます。
E:従業員 (Employee)
S:自営業者 (Self-Employed)
B:ビジネスオーナー (Business Owner)
I :投資家 (Investor)


従業員はサラリーマンのことになります。

この本ではビジネスオーナーか投資家になることを進めています。
理由はビジネスオーナーは他の人に、投資家はお金に働いてもらってお金を得るため、自分は本当の自由を手に入れられるためです。

逆に従業員と自営業は自分で働かないとお金を得れず、生きるために仕事に縛られる、働けなくなった時のお金のやりくりがどうにもならない、などを問題点としてあげています。

また投資家になりたいと言っても5000万円以上投資できるお金がないと話にならないため、まずはビジネスオーナーを目指しましょうと書かれています。

「Be-Do-Have」の考え方

これもビジネス書には良く書かれていますが、大切な考え方です。

「Be-Do-Have」の考え方とは
「Be(あり方)-Do(やり方)-Have(成果)」
という順番の考え方です。

成功している人はBeのフォーカスしています。
つまり「○○があれば幸せなになれるのに (Have-Do-Be)」や「○○をやれば幸せになれるはず」という考えではなく、あり方を大切にしましょうということです。

そうあろうとすればなんにでもなれるという感じですね。

まとめ

私はこの本を読んで感動したり考え方が180度変わるということはありませんでした。
(そもそも人の考え方が180度変わることはなかなかないと思いますが)
またこの本を鵜呑みにしてすべての人が企業をした方がすてきな暮らしをできるのでおすすめします、とも言いません。

共感できないところ、納得できないところもたくさんありましたが、それは私が億を稼ぐ人の考え方ができていないからだろうなとも思います。

この本を見て、こういう世界・考え方もあるんだなぁと頭に入れておいても損はないかなと思いました。

私はこの本で初めて見たものはほぼありませんでしたが、この本でも「(書いてあること他の本と同じじゃないか?と思うのは)本質はそう簡単に変わるものではないから、そのように感じるのです。」と書かれています。
逆に書いてある内容が最初から最後まですべて新鮮に感じたのであれば、まだ勉強不足であるそうです。
個人的にはここが一番勉強になったかもしれません。

漠然と働き方や企業について考えている人は読んでみても良いと思います。
この本を読んでお金や働き方に興味を持ち、さらに深く勉強したいと思ったら、ロバート・キヨサキさんの本などを読んでみてはいかがでしょうか。