基本と原則が成功への道 P.F.ドラッカー「マネジメント」【本・感想】

ビジネス書の中には何十年経っても読み続けられるものがたくさんあります。
今回ご紹介する本もそんな良書の一冊、ピーター・ドラッカーの「マネジメント」です。

10年くらい前に「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」という本が話題になりましたが、その本もこのマネジメントをマネージャーが読むという内容でした。
(「もしドラ」なんて呼ばれてましたね。)

今回はそんなドラッカーのマネジメントの魅力をご紹介します。

こんな人におすすめ

・マネジメントの勉強をしたい人
・企業とは?仕事とは?という働く原則を学びたい人
・ドラッカーの本を読んでみた人

どんな本?

ドラッカーまだマネジメントが世間で重要だと認識されていない時代に、初めてマネジメントの総合書として「マネジメント」の本を書きました。

今回ご紹介する「マネジメント」はドラッカーのその後に出した本なども合わせた「マネジメント 課題、責任、実践 (Management: Tasks, Responsibilities, Practices 1974)」を訳し直したものです。

表紙に【エッセンシャル版】と書いてあるように、「マネジメント」の内容を初心者向けにまとめてあります。
ただ初心者向けと言っても内容はしっかりとドラッカーのマネジメントの内容が書かれており、言葉自体は難しくないですが内容は濃いので読みごたえがかなりあると思います。

構成・内容

この本は大きく分けて以下の3つのパートに分かれています。

Part1 マネジメントの使命
Part2 マネジメントの方法
Part3 マネジメントの戦略

その下に章、節と細かく分かれています。
節は「企業とは何か」「マネージャーとは何か」というような感じで分かれられており、大体3~5ページくらいで1節になっています。

ストーリーのように項目がつながって書かれているというよりは、それぞれの項目が箇条書きのように書かれており、過不足のない内容になっている印象でした。


この本では「基本、原則的なことこそが大切で、そこから外れることはうまくいかない」と書いてあり、マネジメントに関係する内容の原則が説明されています。

マネジメントという題名なのでマネージャーにしか関係ないような気がしますが、企業は何を目的にして存在するかなど社会的なことの原則が書かれているので、新入社員が社会の教科書として使うこともできると思いました。

真摯さなくして組織なし

特に私が印象深かったのがこの「真摯さ無くして組織なし」です。

この中では「無知や無能、態度の悪さや頼りなさは寛大たりうるが、真摯さの欠如は許されない。」とされ、以下のようなものをマネージャーとしてはならないとしています。

  1. 強みよりも弱みに目を向ける者
  2. 何が正しいかよりも、誰が正しいかに関心を持つ者
  3. 真摯さよりも、頭のよさを重視する者
  4. 部下に脅威を感じる者
  5. 自らの仕事に高い基準を設定しない者

いかがでしょうか。
言い換えればこれはマネージャーとして最低限守らなくてはいけない項目が見えてくると思います。
そしてマネジメントを仕事としている人でもなかなか守れていない人も多いなとも感じます。

この項目に関してはマネージャー以外の人も意識して仕事をするべきだなと思ったのでピックアップさせていただきました。

まとめ

特に働く世代のすべての人に読む価値のある本だと思いました。
何を目的に働いているのか、組織はどうあるべきなのかという働く上で欠かせない内容を学び考えるきっかけになると思います。

ドラッカーの本はたくさんあり、漫画などに比べたら若干敷居が高いとは思いますが、ドラッカーの一番有名な「マネジメント」の原本に近い内容のこの本はドラッカーを語る上では外せないと思います。

私は一度では理解しきれませんでしたが、定期的に読んで学んでいきたいです。

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