旧型からどう進化したのか??SONY 「WF-1000XM4」徹底比較

2022年2月14日

2021年にSONYのワイヤレスイヤホンのフラグシップモデルの新作「WF-1000XM4」が発売になりました。
それまでの「WF-1000XM3」もかなり人気があり私も持っていたのですが、どのような部分がアップグレードされたのか、買い替えはありなのか気になりますよね?

今回は実際に買い替えをして、旧型との比較を中心にまとめてみました。
買い替えを検討されている方や新しく購入を検討されている方の参考になれば幸いです。

スペック

主なスペックは以下の通りです。

  • 充電時間     約1.5時間
  • 充電方式    USB充電、ワイヤレス充電
  • 電池持続時間
     連続音声再生 8時間(NC ON) / 12時間(NC OFF)
     連続通話時間 5.5時間(NC ON) / 6時間(NC OFF)
  • 通信方式     Bluetooth5.2
  • 対応コーディック SBC, AAC, LDAC

WF-1000XM4の売りは「音質」と「ノイズキャンセリング機能」です。

音質の面ではソニーの完全ワイヤレスイヤホンでは初めてのハイレゾワイヤレスに対応しています。
また圧縮音源に対してもDSEE Extremeによってハイレゾ級の音質にアップスケーリングすることができます。

ノイズキャンセリングは業界最高クラスの性能で、低音域から高音域まで広い帯域のノイズを減らすことができるようになっています。

セット内容

パッケージはこんな感じの卵の入れ物みたいになっていました。
旧型の「WF-1000XM3」はもう少し気合の入ったパッケージだった気がするのですが、ここは簡素化されていました。

中身はこんな感じです。
本体とケースの他に、イヤーピースのサイズ違いが2セット、充電用のtype cのケーブルが1つ、保証書と説明書です。

外観

イヤホン本体の外観は丸っこい形をしています。
詳しくは後述しますが、旧型と比べて軽く小さくなっていますね。

黒で広い円になっている部分はタッチパネルになっていて、ノイズキャンセリングとアンビエントサウンドの切り替えや、曲の再生/停止などが行えます。

ケースはマットな黒で質感がいいです。

開くとこんな感じで、左右のイヤホンがぴったり入るようになっています。
ロックのマグネットもちょうど良いくらいの固さです。

WF-1000XM3との比較

私は旧型のWF-1000XM3も使用していたので、どのようにアップグレードされたのか細かく比較していきたいと思います。

以前WF-1000XM3のレビューもしていますので、旧型の詳しいスペック等についてはこちらの記事もご覧ください。

外観

まずは外観の比較から。

左が今回のWF-1000XM4、右側がWF-1000XM3です。
一見新型の方が丸っこくなっているのでサイズが大きくなっているように見えますが、実際は小型になっています。
重量に関しても軽くなっていますね。

また小型になったことによって耳へのフィット感がかなり上がっています。
ここが個人的には一番進化を感じました。
WF-1000XM3は耳につけたまま軽く走るとすぐに外れそうになってしまっていたのですが、WF-1000XM4に関しては軽いランニングくらいならこなせてしまうと思います。

ケースもかなり小型になりました。

ワイヤレスイヤホンと言えばAppleのAirPodsとソニーのWF-1000XMシリーズの2強だと個人的には思っているのですが、今までのケースはAirPodsと比べるとかなり大ぶりでした。
ですが今回のWF-1000XMはAirPodsに迫るケースのサイズ感になっているので、鞄はもちろんポケットに入れておいてもそこまでじゃまになりません。

充電の位置が微妙に変わっています。
これに関しては使い勝手にはあまり直結しませんが。

音質

音質は良くなっているんだと思います。
が、WF-1000XM3の時点で音質はかなり良かったので、素人の私の耳では劇的に良くなったかどうかはわかりませんでした。

LDACコーデックに対応したので、ハイレゾの音源があれば違いを実感しやすいかもしれません。
またDSEE Extremeによってハイレゾ音源でなくてもハイレゾ級の高音質にアップスケーリングしているらしいので、一応は変化があると思います。(「Headphones Connect」アプリでの設定が必要です)

ノイズキャンセリング機能

ノイズキャンセリング機能もWF-1000XM3の時点でかなり良かったので変化はあまり期待していなかったのですが、さらに良くなっていると思いました。

ノイズキャンセリングをONにするとスッと耳に吸い付く感じがします。
かなり周りの騒音を押さえてくれるので、普段より音量をいくつか下げてもしっかり音が聴こえます。

特に最近電車が換気のために窓を開けているので音が気になっていたのですが、WF-1000XM4に変えてからかなり気にならなくなりました。
(WF-1000XM3の時は小さくはなっていましたが、気になるレベルでした。)

マイク

マイクも圧倒的に進化しました。というかこれに関してはWF-1000XM3がちょっと性能悪すぎた気もします。

WF-1000XM3の時は正直外ではまともに声を拾ってくれず、かなり音が小さくノイズも大きかったです。
電話をかけられる方は聞こえないので音量を大きくして、その結果車などの環境音も大きく拾ってしまってイライラするという状態でした。

ですが、WF-1000XM4では普通に携帯電話を耳に当てて通話するのと変わらない精度で声を拾ってくれます。
また関係ない環境音は拾わないようになっているようで、私は音大きめのキーボードをたたきながら通話していても声しか聞こえないと言われました。

私は頻繁に電話をする方ではないのですが、出先でイヤホンをした状態でそのまま通話ができるのはかなり便利になりました。(繰り返しですがWF-1000XM3ができなかったのが問題だったのですが。。。)

その他

イヤホンのみでの電池持ちはスペックではノイズキャンセリングONで6時間から8時間に増えていますが、確かに良くなっている気がします。
WF-1000XM3は長いこと使っているので電池の劣化もあると思いますが、それを考慮してもWF-1000XM4は電池持ち良いですね。
8時間使えれば基本的に国内の移動では困らないレベルなのではないでしょうか。

また通信方式がBluetooth 5から5.2にバージョンアップしています。
進化した点としては低消費電力で高音質のデータ送信が可能になったという点で、これが高音質化や電池持ちの良さにもつながっていると思います。

買い替えはあり?なし?

WF-1000XM3を既に持っている方のWF-1000XM4への買い替えですが、私は間違えなく「あり」だと思います。
音質や電池持ち、ノイズキャンセリング機能の向上など様々な点がアップグレードされていますが、やはり一番の進化は耳へのフィット感の向上です。

ワイヤレスイヤホンは有線のイヤホンよりもさらに耳へのフィット感は重要だと思っているのですが、着けていることを忘れてしまうくらいにフィット感があります。
WF-1000XM3もかなり良いイヤホンでしたが、どうしても着けて歩いているとズレてきてしまうのが悩みでした。
WF-1000XM4ではそれも全く気にならなくなったので、使い勝手はかなり向上していると思います。

なのでWF-1000XM3の着け心地に不満がある方はWF-1000XM4に買い替えるとかなり満足感があると思います。

まとめ

WF-1000XM4は確実に旧型のWF-1000XM3からアップグレードされた素晴らしい後継機でした。
私も買い替えを迷っていましたが、今回買ってみて本当に良かったと思います。

最近ではやっと在庫も揃ってきたようなので、気になった方はぜひ買ってみてくださいね。