スタジオジブリの鈴木敏夫さんから学んだ仕事術 石井朋彦「自分を捨てる仕事術」

今回ご紹介するのは「自分を捨てる仕事術」という本です。

人におすすめされて読んでみたのですが、題名を見たときに私は「いや、自分捨てちゃダメでしょ。むしろ自分を持ちなさいよ。」と思いました。
そんなひん曲がった気持ちで読み始めたこの本ですが、読んだ後には結構すんなり納得していました。

ということで早速ご紹介させていただきます。

こんな人におすすめ

・学び盛りの若手の人
・目標にしたい人がはっきりしている人
・我流、自分の考えで上手くいっていない人

内容

この本はアニメプロデューサーの石井朋彦さんが新人時代にスタジオジブリで働いていたころ、鈴木敏夫さんから教えていただいた内容をまとめた本です。

石井さんはこの本の最初にこう書かれています。

自分なんてどこにもいない。
自分のなかには何もない。
何かあるとしたら、それは外、つまり他人のなかである。

自分を捨てる仕事術 はじめに

このことを自覚することで、生きることや仕事をすることは魔法がかかったように楽しくなるそうです。

この「自分を捨てる仕事術」についてこの本では詳しく説明がされています。

鈴木敏夫さんとは?

そもそも鈴木敏夫さんがどのような方かをご存じでない方もいらっしゃるかもしれないので簡単にご紹介します。

鈴木敏夫さんはスタジオジブリの代表取締役で、多くの作品にプロデューサーとしてかかわってこられた方です。
「となりのトトロ」や「千と千尋の神隠し」、「風立ちぬ」など、ジブリ作品と言えばこれ!という作品では大体プロデューサーをされています。

私の印象は丸めがねに口ひげを生やした笑顔のおじさんという感じでした。(丸めがねに口ひげの方スタジオジブリには何人もいるイメージですが)

とにかくアニメ業界にとどまらないレジェンド的な方です。

3年間、俺のマネだけしてろ

石井さんはスタジオジブリに入社後、紆余曲折会って鈴木さんの下につくことになります。
当時熱い若者だった石井さんは自分の考えをしっかり持って、自分なりの最善を尽くそうとしていたのですが、うまくいきませんでした。
そんな時に鈴木さんに「3年間、俺のマネだけしてろ」といわれ、「自分を捨てる仕事術」を学んでいくことになります。

このとき正確には「3年間、自分を捨てて真似をして、どうしても真似できなかったところが、君の個性だから。」と言われたそうです。

人間生きていくうちにどんどん自分の核が埋もれていってしまいます。
なのでいったん自分を空にして真似てみて、残ったもののみを必要なものとして残すことによって自分の持っている「核」を自覚して前に進むことができると書かれています。

能動より受動

これもまたしっかりと自分の考えをお持ちの方ほど受け入れがたい無いような気がします。
「いや、言われる前に動けよ。社会人たるもの能動的でないと。」という感じで。

他人が求めていない「自分がやりたい仕事」をしても成功する確率は低いです。
そこで「求められた通りやってみる」というのが「自分を捨てる仕事術」の中では大切なのです。

ただの御用聞きは論外として、プロデューサーや関係者の意見をくみ取り貪欲にアイデアを取り込む作り手の方が、オリジナリティーや自分に固執する作り手よりもずっと良い作品を作ると書かれています。

まとめ

「自分を捨てる仕事術」というとなんだかマイナスなイメージを持ってしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、わたしは「先入観やエゴなど不要なものを捨てて、素直に仕事をする」というような内容だなと思いました。

若手の強みは何もわからないからこそ学びやすいという点です。
まずはお手本となる人を見つけてしっかりと真似てみてはいかがでしょうか?

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