「リトルナイトメア2」前作からのパワーアップを徹底比較!

今回は名作と名高い「リトルナイトメア」の続編としてついに発売されたゲーム「リトルナイトメア2」についてご紹介します。

リトルナイトメア2 とは?

リトルナイトメア2では主人公の男の子「モノ」を操作して、黄色いレインコートを着た少女「シックス」と一緒に電波塔に支配された世界からの脱出を目指します。
ゲームとしては謎解きをしながら進んでいくタイプのゲームです。

前作との違い

「リトルナイトメア2」の特徴を前作の「リトルナイトメア」と比較してそれぞれご紹介していきます。

世界観、Map

世界観は前作とつながっており、前作の主人公である少女「シックス」と冒険をします。

前作では「モウ」という船からの脱出が目的でしたが、今作では電波塔の発する怪電波に捻じ曲げられた世界が舞台で、森・学校・病院など屋内外様々なシチュエーションがあります。

閉塞感のあるMapが続いていた前作と比べると広さを感じる場所が多く、特に奥行きが広いMapが増えたなという印象を受けました。
これによって探索する場所が増え、関係ない場所でも行ける場所は調べたくなってしまうような作り込みがされています。

Mapの作りが広くなっても、しっかりと前作のどこか気味の悪いホラー演出などは引き継がれていたのでとても良かったです。

テーマ

前作では「食欲」がテーマとなっていました。
主人公のシックスも食欲には逆らえず、ステージを進めていくと決まったポイントでお腹が減って近くにある食べ物を食べるというイベントが発生しました。

今作はテーマが何かははっきりとは分からなかったのですが、電波塔が発する怪電波に捻じ曲げられた世界が舞台なので、どのステージでも「電波塔」「テレビ」が共通して出てきます。
昔は怪電波が人を狂わすという都市伝説もあったみたいですし、そこら辺がテーマになっているのではないでしょうか。

ゲーム性

ゲーム性は前作の要素を引き継ぎながら、大幅に進化しています。

まず前作と違いモノとシックスの2人で進んでいきます。そのため高い壁を超えるために持ち上げてもらう、重いものを一緒に動かすなど、2人で行うアクションが追加されています。
ここは前作のDLCの2つ目のMapにもあった要素がパワーアップした感じですね。

またシックスが謎解きに必要なものがあるところに勝手に進んでくれたりするので、若干ヒントになりスムーズに進めやすくなっています。

あと前作と比べるとアクション要素が増えました。
場所によっては斧などの武器が落ちており、それを持った状態でボタンを押すと攻撃ができます。
これによって前作は逃げてやり過ごしていましたが、新たに武器で戦うシチュエーションもあります。
とは言え主人公は非力な子どもなので、逃げないといけないという前提は変わらず、いいスパイスとして戦闘が増えているという感じです。

後細かいところですがカギの扱いがしやすくなっています。
前作ではカギは持ち上げた状態で移動しなければならず行動が制限されていました。
今作ではカギは拾うと勝手に身につけてくれるので、移動自体は制限されずプレイしやすくなっています。

ちなみにモノのキャラクターデザインを見ると、服にカギを取り付けられる場所がしっかりと用意されいるのがわかります。
こういうところの細かさはさすがです。

やり込み要素

前作は「ノームにハグ」「灯りを灯す」「銅像を壊す」というやり込み要素がありましたが、今作では「帽子を集める」「ファントムを集める」が代わりのやり込み要素になっています。

まず「帽子」ですが、拾った帽子はモノが被ることができます。
これによって見た目をカスタマイズして楽しむことができます。

またファントムはMapの様々な場所に隠されている子どもの影のようなものですが、ファントムを隠すためだけの部屋などが用意されていて、見つけたときの達成感は前作のやり込み要素以上になっていると思います。

またPS4に限った話ですが、前作にはなかったプラチナトロフィーが用意されています。
これもやり込みたい方にはうれしい要素ではないでしょうか。

感想

一通りクリアした感想を簡単にネタバレなしで書いていきたいと思います。

まず前作と比べ全体的にパワーアップしていると思います。
前作の魅力はそのままに、ボリューム、ゲーム性、グラフィックなどどこを取ってもパワーアップしており、正に正統進化という感じがします。
特にゲーム性のところで、アクション要素が増えて面白かったなと思いました。

ストーリーは前作に引き続きあまり文字でわかりやすく語られることはありませんが、前作の主人公のシックスと協力するというところは、前作をプレイした方にもうれしい要素だと思います。
またゲームを進行していくと、前作とのつながりがうっすらと見えてくるのも面白かったです。


一方で発売されて間もないためかもしれませんが、バグが多めだと思います。
特にシックス(NPC)と協力するところでは、NPCが反応せず進行不能になるバグがありました。(リセットしてチェックポイントまで戻って対応しました…)
これは前作のDLCでもノーム(NPC)と協力するところで上手く着いてこないとかがあったので、解決しておいてほしかったです。

他にもモノ(主人公)が謎に斜め45°傾いて缶が手から浮いた状態で固まるバグなどがありました。
(あるある探検隊みたいになってます…)

雰囲気の面では前作よりもホラー要素が強めになった気がします。
特にちょっとグロテスクな表現が増えたかな?と思いました。
ここは苦手な人にはちょっと注意ですかね。

またボリュームは前作と比べると大幅に増えましたが、フルプライスのゲームに比べるとやはり少なめなのでDLCに期待という感じですね。


色々書きましたが、かなりおすすめのゲームであることは間違いないです。
前作の良いところは引き継ぎつつ新たにパワーアップした、正に求められていた続編という感じでした。

前作が好きだった方はまず絶対満足できると思います。
また気になっているけど前作をプレイしていない方はもちろん今作だけでも楽しめますし、前作とセットになったものもあるのでそちらもおすすめです。

まだプレイされていない方はぜひプレイしてみてください。